研究実験場

総合農業水利研究実験場

総合農業水利研究実験場は,水資源利用工学研究室附設の教育研究用実験施設です。この施設は,京都市から北約120kmの舞鶴市郊外に位置しています。舞鶴湾に面し背後が山に囲まれた閑静豊な環境の中にあります。施設内には,水理実験棟(延べ床面積600平方メートル),多目的大水槽(平面積2,374平方メートル),屋外貯水池があり,隣接する京都大学フィールド科学教育研究センター(舞鶴水産実験所)内には,同センターとの間で共同利用する専用の宿泊施設があります。毎年集中形式で行っています学生,院生の水理学実験,水資源利用工学実験では,この宿泊施設を利用します。 水理実験棟内には,「開水路実験装置」,「管水路実験装置」などを備え,基礎的,応用的な水理実験が行えるような各種設備を整えています。多目的大水槽では,その内部で大型の水理模型実験などが繰り返し行うことができ,現在は世界銀行からの研究委託を受けて製作した「イラワジ河河口デルタ(ミャンマー)の水理模型」があり,学生,院生の実験に利用しています。

水理実験棟

水理実験棟1水理実験棟2水理実験棟3

開水路実験装置

L=20m,B=60cm,H=50cmの可変勾配矩形水路,自動走行計測台車,計量水槽,流量自動制御装置

開水路実験装置

中央ヒンジ,上下流ローラ型ジャッキ支持の3点支持方式を採用。最大1/100まで連続可変

水路勾配可変装置

基礎水理実験用にOgee Weir(写真),Sluice Gate,Sharp-crested Weir,Broad-crested

堰の装着

最大50L/s,最小2L/sの範囲で任意のハイドロクラフをコンピュータ制御により自動発生

フィードバック自動流量制御

「水理学実験」,「水資源利用工学実験」の授業において,開水路流に関する基礎的,応用的な実験を行う

教育利用

水の力学特性,物質分散,生態水理学的な問題に関する実験的研究を行う(写真は,魚類の遡上実験)

研究利用

管水路実験装置

L=20m,Φ=138mmのオープンタイプ管水路(固定勾配:1/100,最大25L/s),量水槽,圧力自動測定

管水路実験装置

上,中,下流にスタンド(内部隔壁高は調節可能)を有し,パイプラインの流出入点及び中流分水スタンド

スタンドと量水槽

「水理学実験」では圧力センサや多管マノメータによる圧力計測の方法を学ぶとともに,管水路流に関する

水理学実験

「水資源利用工学実験」では,管水路流に関する応用的諸問題の具体的把握をはかる

水資源利用工学実験

多目的大水槽

多目的に利用できる平面積2,374平方メートルを有する大水槽(写真は,水槽内部に作られたイラワジ河)

多目的大水槽

上流,下流部分に設けられた水槽間で実験水を循環利用

給水ポンプとポンプ室

20m×4mの専用観測室からは水槽全体が眺望できる

観測室と上流側水槽(ポンプビット)

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